過去を振り返るのは後ろ向き?とんでもない!

SNSで、このような記事が話題になっているのを目にしました。

黒バス脅迫事件】実刑判決が下った渡邊被告のロジカルでドラマチックな『最終意見陳述』があまりにも切ない

 

この最終意見陳述の中身については

実は特に感想はないのですが(ないんかい!!)

この記事に対する感想でちょっと気になるものがありました。

 

それは

「辛い過去をわざわざ振り返ってそこに原因を求めても、希望が失われるだけではないか?」

「過去を引きずらなくてもいいんじゃない?」

というもの。

 

こういった、過去を振り返ることをあまり肯定的にとらえない意見に、

傷ついた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

私も、過去の話をしたら

「もう過ぎたことでしょ?前向きになようよ・・・」と言われることが多々ありました。

なに暗いこといってんの?いつまでうじうじしてんの?

(そこまで言われていなくても、そういう意味のメッセージとして受け取る)という感じです。

 

しかし、生きづらさを抱えた方にとって、過去を丁寧に振り返ることには大きな意味があります。

前を向くために、まず後ろをまっすぐ見ることが必要なのです。

 

前を向こうよ!と心から言えるのは、

過去がきちんと過去になっているからです。

 

生きづらさの影には、過去になっていない過去があります。

時間は過ぎても、気持ちだけが置いてけぼりにされているのです。

 

まずはその当時の気持ちを自覚し、受け入れ、その時をもう一度生きることが

その過去の自分を癒す方法なのです。

 

過去になりきれない過去というのは、

ほとんどが傷ついた出来事です。

 

なにか傷つくことがあったとき、

その気持ちをありのまま表現することができ、さらに親や周りに受け入れてもらえる、

という経験ができれば、その傷は時間とともに過去のものとなります。

 

ですが、傷ついた気持ちを表現させてもらえない、受け入れてもらえない、否定される、

ということがあると、その傷は昇華されないまま心に留まり続けます。

 

特に幼少期においては、親の存在は絶対的なものですので、

親に否定されたことは自分の罪として心に刻まれます。

 

傷ついてはいけなかったのだ、こんなふうに思った自分が悪いのだ、と

傷ついたことそのものを否定してしまうのです。

この自己否定の積み重ねと、自己否定が強いことによる二次的な失敗の積み重ねが

生きづらさの大きな原因となります。

 

この悪循環を解消するには、

自分はこの時傷ついた、こう思った、こう感じた!ということを

素直に自覚し、

傷ついてOK、そう思ってOK、そう感じてOKと

その時の自分をありのまま受け入れることが必要となります。

 

つまり、過去を過去にできていない方にとっては、

過去を振り返らないままいくら前を向こうとすることのほうが、

よっぽど「過去を引きずっている」状態だとも言えるのです。

 

「辛い過去をわざわざ振り返ってそこに原因を求めても、希望が失われるだけではないか?」

いいえ。

過去が辛かった、と認めることは

過剰な失望(自分のせいだ、自分が悪いという自己否定)を解消して、希望を得ることそのものです。

 

過去がきちんと過去になっている方には、

ピンとこない話かもしれませんね。

 

でも、過去を振り返ることを、後ろ向きだなんて言わないでください。

前を向くために、真剣に取り組んでいる真っ最中かもしれません。

 

過去を振り返ることを躊躇している方。

置いてけぼりの気持ち、子どもの頃の「あの日のあなた」が

今も泣いていませんか?

ひとりで振り返るのがこわいとき、振り返り方がわからないときは、

精一杯サポートしますので私のセラピールームへお越し下さいね。

 

なんだか久しぶりに、心揺さぶられたので記事にいたしました♪

ではでは、SeeYouです♪

 

表現する社会福祉士☆さらら


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