完璧主義と、他人本位の生き方。

今日は、<劣等感を持ってもいい><グレーゾーン>の続き&まとめとして、
これまたうつになりやすいとされる考え方のひとつ「完璧主義」について書きます。

林檎私の抱える完璧主義

専門学校に通っているとき、先生に言われて印象的だった言葉があります。
それは「自分に“合格”をあげなさい。『これでいい』と思える自分になりなさい。」というもの。

私はそれまで、自分が自分に(ということはきっと周りに対しても)厳しいという自覚がありませんでした。

でも考えてみれば、ずっと完璧主義だったのかもしれません。
自分でこれくらいできなきゃ!と思うレベルに達しなかったら、その時点で失敗、失格、最低のダメ人間、ほらやっぱりできないでしょ、という具合です。

物事もすぐに諦めて投げ出します。
だって、完璧じゃなかったらもう終わりだもの。頑張っても意味がないもの。
5分遅刻したら完全に戦意喪失してその日はサボる、そういう生き方でした。

それでも、サボってそれですっきりして、明日は頑張ろうと思うのならよいのです。
だけど私は、たった5分の遅刻を理由に自分をボコボコに責めまくって無気力に追いやった挙句に、更に立ち直れないようとどめを刺すかのごとく「たった5分の遅刻でやる気をなくしてサボった自分」を罵倒し続けるのです。
ずっとずっと、そんな生き方でした。

もう、罪が罪を呼ぶ感じ。
四六時中、自分を罰していました。
そうしないとバランスがとれないような不安がありました。
私は悪い子だから、身の程を知らないとバチが当たる、というような。

思い上がるのが、とても怖かったです。
今でも怖いです。
自分に自信を持って、それが勘違いだったら恥ずかしい。それだったら、自分のダメなところをとことん自覚しているほうが精神的に安全だ、と思ってしまうのです。

林檎ラクだということ

完璧主義になった理由は、それがラクだったからだと思います。
上に書いたように、自分のダメなところばかり見ていれば安全だから。
そうすれば自分にがっかりしないで済むのです。

そう思ったそもそもの原因はきっと、家庭環境などにあるのだと思います。
自分がうまく立ち振る舞えなかったことで、家族が険悪になることがよくあったとか。
完璧でなければ評価してもらえないような環境にあったのだと思います。

実際の環境がどうあれ、幼い私はそう感じていたのでしょう。
それこそ、ちょっと思い上がって気を許そうものなら、恐ろしい結果が待っているということを、私は学習してきてしまったのだと思います。

ラクであるというのは、手を抜いたという意味ではありません。
そうしなければ、つらくてたまらなかった、自分が壊れてしまいそうだった、という意味です。

林檎それは、誰のものさし?

劣等感も、白黒ハッキリつけないと気が済まないのも、完璧主義も、
根っこは同じところにあるんだと思います。

それは、他人本位な生き方だと私は思います。

自己評価をするのに、自分じゃなく他人のものさしで測ろうとするのです。
自分のものさしというものが、いつの間にか誰かのものさしのレプリカになっている、なんてこともあると思います。(多くは親でしょう)

その結果、
まる他の人と比べてしか自分を評価できない。
   →劣等感まみれ

まる自分のものさしを忘れてしまったり失くしてしまったりして、物事を自分の手でとらえることが難しくなる。すると「わからない」ことに対し明確な答えがないと不安になる。
   →白黒ハッキリつけなきゃ気が済まない

まる他人からの評価が絶対なので、小さな失敗でも相手にがっかりされることを恐れて萎縮してしまう。その結果、自分に与えられた役割を完璧にこなそうとし、完璧でなければ自分を厳しく罰するようになる。
   →100点でなければ不合格!の完璧主義に

林檎だけど、それが私たちのハナマル

他人本位の生き方それ自体も、それがラクだったから選んだ道だと思います。
そして、先ほども書いたように、それは決して手を抜いたとかズルをしたということではありません。
心を許せない環境の中で、幼い私が生き延びるために掴んだ藁なのです。

このことを思うと、心が痛みます。

小さな小さな女の子が、やっと芽生えてきた自我を自ら捨ててまで、必死に生きようとしたのです。

劣等感や、白黒はっきり主義や完璧主義に、私たちはたしかに悩まされているかもしれません。
でも、それらは私たちが一生懸命生きようとしてもがいた証なのだと思います。

もし今、安全で心休まる環境にいるなら、他人本位という生き方を手放して自由になるのは素敵なことだし、私もそれを目標としています。

しかし、これまでの生き方を否定はしたくないと、私は思うのです。
頑張ってきた私たちに、大きな合格のハナマルをつけたいと思いますはなまるはなまるはなまる


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